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平成と令和


平成最後に気に入った古物は

こちらのグラスのような気がします。


雨が零れたような気泡が沢山あり、

意図せずできた空気の層は

七色に光っています。

ガラスのゆらぎを見ると

なんだか一生懸命な成形。

何かをこらえて

光っているような印象を受けます。

是非直接ご覧頂きたいです。




今日は天皇陛下のご譲位の瞬間が

テレビで生放送され、直後に

ネットにも動画が上がりましたね。

天皇が象徴になられた事は

今に始まったことではないですが、

改めて衝撃的な時代だと感じます。

崇拝とは異なる意味です。


古物に興味のある私は

儀式の中継時、箱に入って現れた

形代の天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)と

八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)を

何かが起き少し拝観できないかなと

不謹慎な気持ちを抱えた訳ですが、

そのような事故は起きないですよね。

見た者は死ぬと言われているし。

嗚呼、でもやっぱり観たい…!



そんな事は置いておきまして、

平成はどのような時代か

私も考えてみました。

結局多くの方が仰る通り

インターネットの時代だと思います。

情報化社会ですね。


情報化社会では思考停止になるから

注意するようにと

中高で散々習いました。

それにも関わらず私は、

注意して情報を選べば

情報サンプルが多い時代であり

無限大の思考の可能性がある

という変な解釈の元で

長らく生きてきました。

でもどんな情報でも

それ自体が非常に希薄なもので、

大事な部分が抜け落ちており、

だから気が付かないまま

思考停止になる時代なのだと

今は実感しています。


つまり様々な事象に置いて、

現代はコスパの良い時代、

=物の価値を薄めることで

情報や物の表面が経済的に流れ、

その薄まったものに触れることで

それを経験と勘違いする時代だと。

結局デジタルも数値、というか

部分のピックアップでしかないし、

その時代を反映するかのように、

現在の流通物も中身が薄いような

そんな気がしています。

だから分かりやすい体験型商材が

売れているのかなと感じました。

それも経験とは違うと思います。


偉そうに書いておりますが

今書いている事も

言葉という記号であり、

上澄みを汲み取って流している訳で

本当に感じた事は

情報として流せないと思っています。

だからSNSやメール上での

意思疎通にも以前にも増して

齟齬が生じるし、その上に

今まで経験してきたことも

薄まった物に基づいたものが多い為

お互いに人と思考を共有することが

より難しくなった時代と感じます。

自戒も込めて。



さて、長い前置きがありましたが

ここでやっと本題です。笑

何故古い物が好きなの?

とよく聞かれるのですが

先程の事は古物から

教わった事のように思います。

古い物を好きになったきっかけは

単純に造形がピュアで凄く可愛い!

というものでしたが

こういった少々思想的な一面に

惹かれている部分もあります。


上澄みだけ流されてしまう時代に

古物に触れていると

作られた時代や場所の

技術や思想の崇高さなどが

手を通じて伝わる気がします。

残っている要約され得ない雑音が

伝わってくる気がするのですが

それが何かを自分に

教えてくれるような気がします。

現代のものにもあると思いますが

探すのが古物に比べ難しいような

そんな印象を受けています。



はい。気持ち悪くなってきた。



令和の時代は

古(いにしえ)について真面目に

考えられる空気が濃いのではと

期待しています。

皇位継承問題含めて

平成に続き皇室問題が

転換点である気がします。

天照大神の子孫とされる天皇の

今抱える問題は神話、神道、

=日本文化の話に繋がると思います。

古物と一緒に見るのが私の目標です。


小説家の真山仁さんが

「平成で昭和のツケがゼロになった。

今日は雨が降っていますが

令和の令と雨で零。

ゼロからのスタートだ。」と

生放送で言われていました。

新しく何が構築されるのでしょうか。


素敵な時代になって欲しいです。

宜しくね、令和。

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